断面加工とは?
「断面加工」とは、なんでしょう??
木材を加工する上ではとても重要なことですが、なかなか言葉では説明できないのが「断面加工」なんです。
ここでは、断面加工とはそもそも何?や、何のために加工するのか?といった疑問に答えてみたいと思います。
簡単に言い換えると、断面加工って「面取り」のことを言います。
ウィキペディアによると、「面取りとは、工作物の角または隅を斜めに削る加工法の一つである」と、書いてあります。
・・・・・・・。
また難しくなりましたね。。
つまり、「面取り」は、木材の角部を削り角面や丸面などの形状に加工する工法です。
人が接触した時に発生する可能性のある怪我を防止したり、物との接触による破損を防止することを目的としています。
だって面取りをしていないと、、、
下の写真のようなことが起きる可能性があるんです!
みなさん、ご存知でしたか?!
※クリックすると写真が大きくなります。
木材の特性上、カットの際に角が欠けたり、ささくれが生じる可能性があるため、
そのため、当店では、
ささくれや木材の角で怪我をすることを防ぐためにも、
テーブルの天板や棚板など使用用途によっては、
面取りをしてからのご使用をおすすめしています。
また塗装品の場合は、断面を加工しないで塗装を施すことも可能ですが、
角があるため塗装が剥げてしまう可能性もあります。
では順に、断面加工の種類について説明していきます。
断面加工の 種類 |
説明 |
おもな 使用用途 |
上下糸面 |
糸のように細い面取りなため、「糸面」と呼んでいます。断面加工の最も一般的な加工です。通常、塗装品の場合には最低限必要になります。
|
棚板 など |
上下5mm面 | 切断面の角を5mm削る加工です。シャープに仕上がります。 |
棚板・ 天板 など |
上下10mm面 | 切断面の角を10mm削る加工です。面の大きさが大きいため、厚みがあったほうがおすすめです。 |
天板・ 台 など |
上下5R面 | 厚みに対して、半径5mmの丸みを帯びた面取り加工です。 |
棚板・ 天板 など |
上下10R面 | 厚みに対して、半径10mmの丸みを帯びた面取り加工です。 |
天板・ 台 など |
ボーズ面 | 厚みに対して、中心から丸く削り、横からみた切断面がカマボコの形になるよう加工します。 |
棚板・ 天板 など |
ギンナン面 | ギンナン(銀杏)のような形の断面に加工します。洋間の額縁などに使われることが多いです。 |
棚板・ 天板 など |
ナイフ面 | 斜めに削って、先は丸く加工します。シャープに仕上がります。 |
棚板・ 天板 など |
次回は、これら「断面加工」のそれぞれの種類について具体的な紹介をしようと思います。